団体概要
団体名
正式名称:一般社団法人あいあいネット
(旧名:いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)
英文名称:i-i-network (Research & Action for Community Governance)
※2009年6月に一般社団法人格を取得しました。
所在地
〒231-0003神奈川県横浜市中区北仲通3-33関内フューチャーセンター
TEL:050-3754-5971
email:
目的
この法人は、日本およびアジア・アフリカ等の世界各地で住民主体の地域づくりに取り組む実践者たちをつなぎ、経験交流や研修及び共同調査等を通じて相互のまなびあいを促進することで、コミュニティの再生・発展に寄与する。
それにより、国際相互理解を促進するとともに、地域社会の健全な発展に資することを目的とする。(定款第3条より)
事業
(1)住民主体の地域づくりに関する経験交流事業
(2)住民主体の地域づくりや海外協力に関する教育研修・情報提供事業
(3)日本と世界各地における住民主体の地域づくりへの支援事業
(4)住民主体の地域づくりや海外協力に関する調査研究・出版事業
(5)日本と世界各地で地域づくりに取り組む人々が作る生産物の普及または紹介事業
(6)その他、当法人の目的を達成するために必要な事業
現在の主な活動
いりあい交流
西バリプロジェクト
地域に学ぶ研修事業
ファシリテーションに関する活動
その他の活動・事業
活動国
日本、インドネシア、その他
運営メンバー
代表理事: 長畑誠
副代表理事: 島上宗子
専務理事: 壽賀一仁
理事: 増田和也・山田理恵・岡村(高田)尚子
監事: 中田豊一
アドバイザー:
朝田邦子(株式会社 風土倶楽部)
澁澤寿一(特定非営利活動法人 共存の森ネットワーク)
甲斐良治(一般社団法人 農山漁村文化協会)
家中茂(鳥取大学准教授)
今北哲也(火野山ひろば)
阿部健一(総合地球環境学研究所教授)
代表メッセージ
あいあいネットは2004年5月、「いりあい交流」プログラムから始まりました。「地域の自治・住民主体のコミュニティ作りを目指して」「援助ではなく、対等のまなびあいを」行おう、という活動は、インドネシア中スラウェシと日本の山村で「いりあい(自然資源の共同管理)」を守ろうとする人々同士の経験交流を皮切りに、中スラウェシでの焼畑を守る村人の儀礼やその暮らしの映像記録作成、さらにインドネシア各地の高校生を対象にした「森の名人」聞き書きへと広がっています。一方、設立当初の「住民主体の活動をどうやって(外部者として)促進していけるか」という問題意識は、「コミュニティ・ファシリテーション」という考え方・技法との出会いを生みました。そしてその思いを共有するインドネシアの仲間たちとともに、西部バリ国立公園における活動が2007年から始まり、今では国立公園周辺村で自然保護と生計向上を両立させたさまざまな協働の活動が生みだされています。さらに「大事なのはファシリテーターではなく、ファシリテーティブな場をつくること」という気づきをもとに、日本を現場とする研修プログラムを通じて、世界各国の地域づくりの現場で活動する人たちと、FACT (Facilitative Action with Community in Transition) Methodを共有しています。
「いりあい」と「よりあい」を重視しながら、「まなびあい」を進めていこう、という設立当初の私たちの思いは、少しずつ仲間を増やし、具体的な活動となって根づいてきています。2016年には佐渡から西バリへ、2019年には西バリから徳之島へ、学びあいの輪が広がりました。2020年以降、コロナ禍により国境を越えての移動や対面での会合ができない状況が続いていますが、オンラインも活用した「まなびあい」に向けた試行錯誤も開始しています。
近代化とグローバル化が極限まで進んでいるこの社会において、コロナ禍は私たちの暮らしのあり方に疑問をつきつけています。「外から」の強制的な変化ではなく、自分たち自身の力で、「古いもの」と「新しいもの」とが共存し、多様な主体が協働する暮らし方をどう創っていけるのか。多様な人々同士の「まなびあい」の力を信じて、これからも少しずつ歩みを進めていきたいです。皆さまのご参加をお待ちしております。
2021年8月
一般社団法人あいあいネット代表理事 長畑 誠
役員・スタッフ紹介
【代表理事】
長畑 誠(ながはた まこと)
1961年東京生まれ、神奈川県逗子市在住。音楽少年を経て、大学時代には学生劇団に所属したことも。 その後アジアの国に目覚め、ボランティアからそのまま国際協力NGOの職員に。バングラデシュ駐在も経験したが、 援助という形で関わる限界を感じ、退職。2004年に仲間とともに「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」 を設立。インドネシアと日本の地域づくりの世界に足を踏み入れ、もうすぐ20年。 2011年から明治大学公共政策大学院で専任教員となり、ここでも社会人中心に多様な人たちのまなびあいの豊かさを実感している。
【副代表理事】
島上 宗子(しまがみ もとこ)
九州生まれの大阪育ち。大学卒業後、東南アジアと草の根交流をすすめるNGOで働く。その後、進んだ大学院でインドネシアに出会い、早四半世紀。研究と実践、日本とインドネシアをつなぎたいと「あいあいネット(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)」の設立に参画し、主に「いりあい交流」を担当。2013年からは愛媛大学で、日本とインドネシアの農山漁村での教育プログラムに携わる。「買う力」よりも「つくる力(自給する力、共同を生み出す力)」を少しでも高めたいと、寄る年波にもめげず奮闘中。愛媛県松山市在住。
【専務理事】
壽賀 一仁(すが かずひと)
東京生まれ。子供の頃、多くの時間を両親の故郷・鹿児島で過ごす。大学時代に国際協力NGOのボランティアに参加し、そのまま職員としてアフリカを中心に農村開発の支援にかかわる。一時休職して滞在したジンバブウェの農村で援助ではない交流と対話の可能性に目覚め、あいあいネットに活動の軸を移す。現在はジンバブウェとの交流を続けつつ、住民主体の地域づくりに取り組む国内外の実践者のまなびあいを進めている。また、地元調布市の市民活動にも積極的にかかわり、多文化共生や居場所づくりの活動をおこなっている。
【理事】
増田 和也(ますだ かずや)
愛知県で生まれ育つ。学生時代は、ご縁があって宮崎県の山村で1年間を過ごす。市民団体に勤務の後、 大学院へ進学し、インドネシア・スマトラでのフィールドワーク中に農園開発を背景とする土地問題に遭遇する。同じような問題に直面する人びとに日本の経験を重ねながらアプローチしようとする「いりあい交流」に衝撃を受け、以来あいあいネットとの関わりが続く。 長らく京都を拠点としていたが、2013年より高知に移転。大学に勤めながら、日本とインドネシア両国の農山村に関わるプログラムを担当。高知の山村で鍬を振り、草を刈りながら、インドネシアの農山村で出会った人びとから学んだことを思い返している。
【理事】
山田 理恵(やまだ りえ)
運命に翻弄され、愛の国インドネシアにハマり、小学校教員から一転、通訳者に。その後、「いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク」の活動に関心を抱き、互いの想いを共有する仲間との活動が楽しすぎて、いつの間にかNPO活動にどっぷり。2008年から、西部バリ国立公園周辺のコミュニティで人と自然の共生を目指した活動をインドネシアの仲間たちと一緒に創り、現在は、さまざまな地域や場面でのまなびあいのプロデュースに邁進している。生粋の江戸っ子であったが、長い横浜暮らしを経て、今は神奈川県逗子市在住。
【理事】
岡村(高田) 尚子(おかむら なおこ)
静岡県在住。あいあいネットで職員を4年務めた後に退職し、現在は公共施設職員。ジェンダー平等推進に取り組んでいる。国際協力に関心があってNGOの世界に飛び込むが、 “地域とそこに関わる外部者”という関係において国内・海外の共通点は多い事に気づき、 自分の暮らす町や日本の地域づくりにも関心を抱くようになる。趣味はサッカー観戦とインド料理屋めぐり。
【監事】
中田 豊一(なかた とよかず)
愛媛県生まれ。1986~89年、シャプラニール=市民による海外協力の会ダッカ駐在員としてバングラデシュで 活動。1995年5月から1998年3月まで(社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事務局長。1998年、 参加型開発研究所開設。以後、フリーランスの国際協力コンサルタントとして活動。2004年からの2年間は、 JICA派遣専門家として家族とともにラオスに滞在。現在認定NPO 法人ムラのミライ代表。